「マスカレード・ホテル」を読んだ後に、その前に発表の「マスカレード・イブ」を読む。ミステリーと警察物は、ちょっと時間ができると読んでしまうが、超感動作に出会える事が少ない。十津川刑事ものに一時期はまったが、セガールの「沈黙」物と同じく、どれがどれやら思い出せない。
似たように「容疑者X」以前に東野圭吾ものを読み漁った時期があるが、ミステリー小説家は考えるのが大変なんだなぁと感じるくらいで離れていった時期があった。それが本当に「容疑者X」前後の作品は珠玉作が多く、当然ドラマ化もされて、どちらを見ても感動したもんだ。
出版社から原稿依頼が多いのだろうな、きっと。でも、そんなに量産しなくても。それよりももっと「人間を描く作品」を世に出してほしい。本作も悪くは無いんだ。ファミレスの、近頃のコンビニの、ネカフェのコーヒーマシンだってそう悪くは無い、そんな感じ。でも東野圭吾にはもっと高いレベルを期待しちゃう。ホテルのフロントと捜査一課との(事件での)出会いはそれほど多くないのではなかろうか・・・
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/07/18
- メディア: 文庫
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