*『ブレ−ドランナ−2049』

ブレ−ドランナ−2049


前作『ブレードランナー』は公開時それほど大したことない評価で、その後評価が上がり、観たのはずっと後、DVD鑑賞だった。まぁ確かにあの独特の世界観はユニ−クだとは思ったのだけれど。
 スタンリー・キューブリックの『2001年宇宙の旅』が、宇宙ものSF映画ではブレイクスルーな作品だったので、それからすごく後で作られた謎解き篇『2010年』(その2010年もすでに7年も経過していることに、時の流れの速さを感じずにはいられない)は、少しガッカリ感があったのも否めない。『ブレ−ドランナ−』続編ではどうだろうか? そもそもディテ−ルを忘れている。復習する気もない(地上波でやってくれればいいのに)。
旬なライアン・ゴズリングはベストチョイスじゃないか。年齢を重ねたハリソン・フォードを出演させるのはブ−ムなのかい? どこぞで、「鑑賞前にyoutubeにアップされている3本の作品を予習していくのは必須」とあって、バッチリ予習。この予習は効いたぞ! (逆を言えば観ていかない、そして前作を観てないと今1つなんじゃないか?)
 物語は今時珍しい長回し、たっぷりの余韻もあって長い長い。そして哲学的でもある。この世界観を好きか、嫌いか、じゃないかとどのつまり。個人的にはレプリカントの悲哀(そして希望?)がよく描かれていて、もう一度観てみたいと思う作品である。