*『祈りの幕が下りる時』

 

 


 少し東野圭吾に食傷気味。矢鱈流れる予告編に、まああんたが犯人だよね、松嶋菜々子。ってな状況で、全然期待しないで観た。だがしかーし! いわゆる(良い意味で裏切られた)作品だった。「容疑者Xの献身」よりかも(似たような設定だが)犯行動機があって納得した。
 泣ける映画になっているのは松嶋菜々子の子ども時代を演じた桜田ひよりの演技の賜物だろう。いや、素晴らしかった。小日向文世も26年間をよく演じていたよ。たけしの映画では、すっげえ悪人演じられるのに。加賀刑事の母親をめぐる話の設定は、少し無理があるだろ~(松嶋菜々子と、こんな感じで繋がるか?)とも思ったが(暗い映画館ならそこまで頭が回らないか)。