*『素晴らしきかな、人生』

 

 


  ウィル・スミスが出ると聞いて録画していたのは良いが、放って置いたら1946年の『素晴しき哉、人生』と勘違いして観る気になれず。3週間前にひいた風邪をこじらせ、日増しに悪くなり、楽しみにしていた週末の『乾門桜通り抜け』をあきらめて自宅で鑑賞した。(他にも一杯観た)
 原題は「COLLATERAL BEAUTY」(「幸せのおまけ」みたいな台詞の時に~~beauty、って聞こえるから、このことを言っているのかな)。しかしどうしようも無い邦題だ。観てみればキ-ラ・ナイトレイやヘレン・ミレンエドワ-ド・ノ-トンらも出ている良作なのにヒットしなかっただろう、きっと。
 ウィル・スミスも大物になって、出る作品が「ずっしり重い」ものばかりになってきた。今回は6歳の娘を難病で失い、妻と別れ会社も売却するかの危機にありながら、未だに娘の喪失から立ち上がれない男を演じる。
  この危機に役者3人が出てきて、それぞれ「死」「時間」「愛」を演じるのだが、何しろ1946年の『素晴しき哉、人生』を観ていない。こちらは「見習い天使」が堂々と出てくるらしいので(それを意識して本作を作ったらしい)分かりやすいが、この作品はリアルとファンタジーの境界線がはっきりしない。観た人の中にも意見が分かれるところだろう。
 ☆3つじゃもったいない。☆4つじゃ評価しすぎかな。

 

素晴らしき哉、人生! [DVD]

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