*『関ヶ原』を観た


岡田准一の主演映画「関ヶ原」特別映像が解禁 豪華キャスト紹介&メーキング


 司馬遼太郎の「関ヶ原」は面白い。特に判官贔屓metooには、負ければ賊軍そのものの、石田三成主役のこの作品は、大好きな作品の1つだ。
 小学中学程度の歴史しか勉強してないと、徳川家康=正義、石田三成=悪みたいな認識になっているが、この石田三成という人は本当に面白い。こういう世渡りベタが戦国時代にいたことも、そんな男が西軍10万の事実上総大将だったのだ。小説では、フィクションの人物「初芽」がいる。(本当にいたんじゃないの?)みたいに思わせるところが、国民的作家の作家たる所以だ。歴史的事実で固めに固めて、その実フィクションをチョコンと入れる。流石だ。
 映画ではこの初音に有村架純を配したところで、もう終わっている。有村架純をディスっている訳では無い。有村架純が出るって事は結構物語中、大事な人物扱いってことだ。秀吉が死ぬ前から関ヶ原後の処刑までを149分で描く・・・のだから、よほど上手く作らないと散漫な映画になるだろう。そこにラブスト-リィまで描くとなると・・・
 主役はNHK大河で黒田官兵衛を演じた岡田准一が、三成。NHK大河では小栗旬が演じたが、結構好演。岡田准一、う~ん少しイメ-ジが違うかなぁ。さて物語だが、詰め込みすぎで初心者には分かりづらい。(福島正則なんか、もっと野獣で良いと思うが) さりとて歴史好きには「ここが違う」「描写が甘い」「最後のドカ-ン・ドカ-ンって、あんなのあり?」
 これだと映画館に足を運ばないかなぁ。家康も、今までは時代劇慣れした役者が多かったが、役所広司だとこんなにも違和感あるのか、って感じだったなぁ。

 

関ヶ原 Blu-ray 通常版

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