*『ソウルケイジ』(誉田哲也著)

 なんでこうも話題作を見ていないのか自分でも不思議だ。姫川玲子演じるのは竹内結子。番宣よく見た。これもテレ朝だろ? いったいいくつ刑事ものやれば気が済むんだテレ朝?
 だがまぁ移動時に読む小説として誉田哲也は面白い。『シンメトリー』などは短編のクセして読ませる。姫川玲子の人間像も浮き上がってくる。それに対して本作は長編だ。ムダに東京都監察医務院の監察医國奥らを絡ませたりしているのはTV化のための伏線なのか、はたまた行詰め頁詰めのためなのか。どちらにしてもダレた長編になっている(気がする)。
 DNA捜査初期の作品のためか、警察を欺くトリックも仕掛けられている。まぁ勘の良い人ならわかると思う。これだけで判断しちゃいけないだろうが、本作はまあ並みのデキになっている。

 

ソウルケイジ (光文社文庫)

ソウルケイジ (光文社文庫)

  • 作者:誉田 哲也
  • 発売日: 2009/10/08
  • メディア: 文庫