＊『セブンティーン・アゲイン』 (2009)

ＳＦ時空物ときたら、感動させると相場が決まっている。コメディをいれながら自分だけが１７歳に戻るパターンの映画だ。
　ザック・エフロン演じる主人公は大学スカウトが見に来た試合直前に彼女から子どもを宿したことを告白され、試合を捨てて彼女にプロポーズする道を選ぶ。そして選んだ結果が離婚訴訟、会社はリストラ、二人の子どもは口さえ聞かない･･･もう一度やり直せたら･･･！！　そう誰もが思うこのパターンです（笑）
　でもそのパターンでは無いです（そこが新しいかな）。子ども二人と同じ高校に通うのも新しいかな（でも弟を虐めてる奴と付き合うお姉さんなんているのかい？）。高校時代負け犬のヲタク少年（こいつとは幼馴染みの親友なんだ）を演じているのがトーマス・レノンで、よくは知らないがコメディアンなんだろうね。だから感動ものなんだがコメディでもある。絶対無いよ！と突っ込みたくなるのが、高校の校長が美人。そしてデートに誘うヲタク中年。もちろん成功するはずも無いが、話のついでに出たロード・オブ・ザ・リングネタからエルフ語で盛り上がる、なんて映画ヲタク以外ついてこられないような話も結構ツボった。
　感動直後にＤＶＤ特典の「ＮＧ集」ではトーマス・レノンが笑わせるので、ザック・エフロンが何度もＮＧ出すシーンがあって（若いイケメンは何をやっても現場は温かいなぁ）と、ファンには見逃せない。
　ただ言っておくが、大学のスカウトがわざわざ見にくるザック・エフロンのバスケットの腕は試合中はレイアップするくらいで、ちょっと上手いかもこいつ、っていう程度で、それは悲しいので観る人は覚悟を。

セブンティーンアゲイン SEVENTEEN AGAIN 日本語吹 感動シーン

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