かなり前、週末の夕刊にレビューが書いてあって興味を持ったが、東京で上映が2館じゃあ都内に住んでなければ見られないよぉ。だがそれほど話題にもならず、TVでやることも無く、今に至った。
真木よう子が脱ぐので話題になったのか。レイプ被害者と加害者がひっそりと一緒に暮らす話である。将来を嘱望されながら加害者になり全てを失う元野球部主戦に大西信満(実のところよく知らない)、記事を追う週刊誌レポーターさんに大森南朋。彼の家庭もまた風前の灯火のような状態。
はっきりいって多くの方がレビューしているような「わかるような、わからないような話」。
「こういう状態になったら、それは仕方ないよね」とか、
「最後の『幸せになれそうだったじゃないですか』の、あのセリフのあたりが一番の核心なんだよね」なんて、
分かったように言うのが正しいのかどうだか、自信が持てない。邦画はこういう『男女の機微』を描く作品がジワッと問いかけてくるんだけれど、実際のところこれでは韓国映画に太刀打ち出来ない。
metooは、見ていると(ここは奥多摩かな)(この終着駅はどこだろう)(農村シーンは福井平野に似て)(漁村のような瓦屋根が続く町並みに、高岡っぽいな)とか、おそらく違うであろう事ばかりを考えてしまう。そして心は既に遠い町並みを旅しているのだ。