*『夏目房之介・漫画学』


 古い本だ。なんとなく漱石の本名、夏目金之助に似ている。そりゃあ漱石の孫だもの、似ているよ。
 漫画学だが、昭和30年代前半の、所謂漫画創世記の話は結構興味深く読めた。随分昔のギャグはつまらない。絵も下手だ。
 石ノ森章太郎松本零士、そして手塚治虫が出てきて、ようやく漫画も落ち着く。しかしクラシック感ハンパない。高橋留美子島本和彦あたりから現代っぽい。そう言えば「炎の転校生」(島本和彦)あったねぇ~。
 途中から漫画女体論の章があったりで、それほど面白くない。
 ググれば学習院大学大学院人文科学研究科教授とある。スゴイ人なんだ・・・