*『ファースト・マン』

なぜだろう、ライアン・ゴズリングの顔はそれほど好きじゃ無いのに、彼の映画を観てしまう。もちろん『ラ・ラ・ランド』は泣けた。また映画館で観たい映画だ、もちろん一人で。
 そのラ・ラ・ランドの監督と組んで作ったのが本作。アポロ11号人類初の月面着陸を成し遂げたルイ・アームストロング船長の話だ。アカデミー賞で視覚効果賞を取っただけのことはある映像が素晴らしい。成層圏あたりをウロウロしながら死の危機もあった冒頭ジェミニ計画のシーン、船体はガタガタ揺れて、宇宙旅行なんて絶対に行きたいと思わなかった。宇宙服の中で嘔吐したら一体どうなるんだい?
 月着陸船の着陸制御練習では制御不能に陥り緊急脱出してケガを負うし、アポロ計画披露でホワイトハウスに行っている最中には仲間三人が船内練習で焼死。本当に月に行けるのか? 期待よりも不安の方が多かった、というのはこの映画を観るまで分からなかったな、実際。
 音楽は素敵だ。ラ・ラ・ランドを思い出していたくらいだ。結構リアルな作りの良作だが、その分惹き付ける力が弱いのが玉に瑕。真実に近く作るとこんな感じになるのかな。

 

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  • メディア: DVD