*『ゾンビ映画を2本観る 前編』

 あーまたやってるよ、アメリカ人ゾンビホント好き。そこに殺しまくるセガールも絡んでいる映画があった。『斬撃 -ZANGEKI-』これはきっと観ていない! どうせいつもの2流3流の映画だろうと高をくくって観てみたが、全然違った!
 これはすごい。滅多に観ることのできない4流5流の映画である。病院内に生き残ったサバイバーを救いに(かつ、ゾンビを殺しに)セガール率いるハンター達が現れ、すんでのところでサバイバーを救出するんだが、その後も謎の別行動で、次々死んでいく・・・謎の脚本。
 行動しているのは迷路のような病院内だけ。TVドラマならCM開けにありがちで仕方ない場面チェンジ(映画でそんなに必要かな?)の際にセガール映画特有の「グワシャン!」みたいな音に、光点滅の意味ないシーンが入って、ダメ監督作品の匂いをプンプンとさせる。
 とりあえず初めて監督することになった素人さんが、「セガールだけを生き残らす」「他はまぁ死んでも仕方ないかな」「似たような作品の中から、とりあえず見繕って」「予算は億行っちゃあダメだからね」みたいな要素でいくつか物語を考えると、最近のセガール作品4~5本ができるんじゃ無いかな。
 事実映画の内容は「ゾンビが多いから空爆だ」「待って下さい、あそこにはまだハンター等生存者が・・・」「俺だって苦渋の選択だ。でも命令は絶対だ。さあ空爆しろ!」こんな感じ。アメリカ空軍に詳しい人に言わせると、離陸した飛行機と、飛んでいる飛行機、最後に空爆する飛行機が皆違うらしい。マジどこかの映画の映像借りてきたらしい。ちなみに爆撃される病院に見事ミサイルが当たるのだがその数分前にセガールら離脱しただけ、ってそれじゃあゾンビと一緒に死んでませんか?

 オマケ1 生存者女「子ども達よ!」周囲の仲間「危ないわよ!」女「子ども達だから大丈夫だって」頭なでなでしながら、仲間に顔向けて「ほらぁ!」・・・死亡フラグ立ってますねぇw もちろん子どもに噛まれて感染。

 オマケ2 ベッドに毛布被さった人型。恐る恐る毛布めくると・・・人じゃなかった。生存者男。仲間を見ながら(ほら大丈夫だったよ)、ってポーズ。死亡フラグですねぇ。隠れていたゾンビに喰われる喰われる。
 もうお決まりのシーン満載です。セガールにクソ映画はよく似合う。

 

斬撃-ZANGEKI- [DVD]

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  • 発売日: 2010/09/03
  • メディア: DVD