*『キリング・サラザール 沈黙の作戦』

 監督はキオニ・ワックスマンセガールとはもう何度もタッグを組んでいる。常に駄作で期待に悪い意味で応えてくれる。しかーし! たまにはちゃんとしたストーリーで、私の寝落ちを防いでくれた、それが本作。
 マフィアのボスを生け捕りするプラン(隊長はセガール)。しかし誤って射殺してしまう。死体をアメリカに輸送する段階で、
1.実は生きていた 
2.なぜか東欧のホテル最上階スイートに一泊。しかも護衛はアメリ軍の小隊1チームのみ。
  まぁその辺がまずあり得ないよねーって話。そのホテルにマフィアの手下が襲撃するが、ボスの救出が目的で無く、ボスの殺害が目的。それはなぜ? ボスは、というと実は引退して家族で暮らすことを目指している。そのために米軍関係者に手引きの為の資金5億ドルを渡してある。それは誰か・・・!?
 物語は作戦に参加した少佐への取り調べ(取調官にセガール)をして少佐が語っていく内容を映像化している。この辺は『ユージュアル・サスペクツ』っぽい。そういう展開を期待するが、ちょっとそれっぽいだけで終わるので、やはりそこは残念。でも近年のセガールもののなかでは、ちゃんと映画を作っている、そういう作品なのだ。