*なんで今まで行かなかったのが分からない

双龍図







 建仁寺はすごかった。小雨まじり。人気の少ない入り口で拝観料500円を払い、いつものセリフを聞く。「ここでは撮影は」ハイハイ、撮影禁止ですよね? 「すべて構いません」「え?」 二流俳優のように受付嬢を二度見してしまいました。
 俵屋宗達風神雷神図屏風、まぁここにあるのは複製だから、ってのもあるのかもしれない。法堂天井の「双龍図」も2002年作、もともとこの天井に龍が描かれたことはないとある。なんて正直な「日本最古の禅寺」なんだ! 枯山水庭園も、竜安寺ばかり有名なもんで、あまりに大混雑。なので、こちらのしっとりした小雨の中、ゆっくりと時間が流れていて、まさかここが京都の大中心地・祇園にあるように思えない(厳密にどこからどこまでが祇園なのか余所者の私には分かりかねるのだけれど)。
 ○△□乃庭、もなんか趣がある。潮音庭で少し離れたカップルが、ぼっーと時を過ごしいて素敵に思えた。ぐるりと廻って後ろに回ってみれば、何てことは無い。二人ともスマホ画面をいじってるアカの他人。中国人のよう。 う〜ん・・・それでもこの寺の存在感は揺るぎない。今度来た時は、六道珍皇寺もあわせて、参拝に行きたい。