*「四十七人の刺客」をこの時期に・・・

よくも分からずに暇つぶしに観る。出演者がとにかくすごい。この頃は何でも主役は高倉健なのだが公開当時63歳。そこに奥さん役が浅丘ルリ子。最初の情事が黒木瞳。孕んで喜ぶ娘に宮沢りえ。いくら高倉健でも63歳だぞ・・・。吉良上野介水戸黄門西村晃石坂浩二岩城滉一、宇崎竜童、森繁久弥中井貴一山本學・・・1994年製作だが、よくぞここまで揃えたもの。 2〜3年前に、きっと 三池崇史が作った映画だろうと見始めたのだが、(あぁ、それは「十三人の刺客」だなぁ)、この作品を一言で言うと、「外国人に正しい『時代劇』を見せるとしたらこれを勧めたい」。まだ時代劇全盛の頃の香りがプンプンする映画なのだ。外国人には理解出来ぬ(現代人でも同様だと思うが)理不尽さ。上級武士の人としての嫌らしさ。そして華麗な殺陣。決して100%理解出来ないのだが、(万人に理解してもらおう)と媚びないところも良い。
 ただ一般的には「十三人の刺客」の方が断然面白い。少なくとも時代劇ナレしてない現代人にとってみては。