*『はじめての文学 村上龍』

はじめての文学 村上龍

はじめての文学 村上龍

 今度の職場近くの図書館は、まだ慣れていないせいもあるだろうが、気を引く本が無い。春樹ニストのmetooは、アイウエオ順に並ぶ村上龍は避けていた。テレビ東京カンブリア宮殿」のせいかもしれない・・・(笑)
 最初の掲載作「ハワイアン・ラプソディ」は風変わりな作品だ。タイトルもクィーンの名曲を思い出す。
 三作品目の「ムース・ショコラ」あたりでふと思う・・・(この作品読んだことある!) そう言えば他の作品もどこか記憶にある。もしかすると以前、この『はじめての文学』シリーズをいくつか読んだ時に、村上龍も読んだのかも知れないな。
 「鶴の恩返し」に勉強をしない中学生に聴かせたいセリフがあった。そう思ったのは氏のベストセラー『13歳のハローワーク』を見たことがあるかも知れない。こんな文だ。
 「おまえに高い知識や深い技術がなかった、というだけのことだ。おまえは無知で、貧しかった。それだけだ。理解できなかったとか、幸せにしたかったとか、そんなことは、何の関係も無い。幸せにしたいという気持ちだけで、ほかの人を幸せにできる時代は、とおっくに終わってるんだ」