- 作者: 村上龍
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2006/12/06
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
最初の掲載作「ハワイアン・ラプソディ」は風変わりな作品だ。タイトルもクィーンの名曲を思い出す。
三作品目の「ムース・ショコラ」あたりでふと思う・・・(この作品読んだことある!) そう言えば他の作品もどこか記憶にある。もしかすると以前、この『はじめての文学』シリーズをいくつか読んだ時に、村上龍も読んだのかも知れないな。
「鶴の恩返し」に勉強をしない中学生に聴かせたいセリフがあった。そう思ったのは氏のベストセラー『13歳のハローワーク』を見たことがあるかも知れない。こんな文だ。
「おまえに高い知識や深い技術がなかった、というだけのことだ。おまえは無知で、貧しかった。それだけだ。理解できなかったとか、幸せにしたかったとか、そんなことは、何の関係も無い。幸せにしたいという気持ちだけで、ほかの人を幸せにできる時代は、とおっくに終わってるんだ」