*『百舌が叫ぶ夜』(逢坂 剛著)

 西島秀俊表紙の本を買った。TV化とか映画化されたことは知っていた。最近の本だとばかり思って読んでいたが、文中に中森明菜がでてきたりで不思議に思っていたら、1990年頃の作品だと知って驚いた。
 そもそも著者の逢坂剛が、結構もう大御所に入って良い部類だ。最近の警察物にありがちな骨太な作品になっている。記憶喪失に関しては(またかぁ・・・)とゲンナリもしたが、許せる範囲の作品だ。姿を現さない妹(実在するのか?生死のほどは?)や、爆発の謎などミステリー小説としてもいける。
日曜日、多少の吐き気と頭痛にさいなまれ、どこにもいかず部屋にこもって1冊読み切ったが、そりゃあ力作だった。主人公の倉木尚武が、TVでは西島秀俊か。ちょっとワイルドさに欠けてはいるが悪くない人選。真木よう子が、TV映画では必ず出てくる才色兼備の公安部公安第二課捜査官なのか。こんな人おるんかい? たまには現場から賛否の大きな声を聞きたいっっ!