春琴抄

＊『春琴抄 (1976) 』

春琴抄 [DVD]

　山口百恵映画というのを観たことが無い。一緒の友和もだ。谷崎潤一郎は面白いと思うのだが、やはり変態仮面だろこいつ。という概念は捨てきれない。彼の作品ではＲ１８はいくつか見てしまったが。
　若い！　いや友和が。百恵の方は引退後はたまに週刊誌でスク−プされるくらいで、意識的には結婚引退の年齢で止まったまま。一方友和はあるときは面倒見の良い町医者、あるときはヤクザの親分。たまに電車運転。立派に年齢を重ねている。若い好青年だ。
　スト−リ−はそりゃあ読まなくても知っている。なにせノ−ベル文学賞の候補にもなったらしい御仁だ。ただ盲目二人は生きにくいだろうな、とマヂに考えちゃうんだよな。
　すごく気になったのは百恵の手や指だ。「三角指」って分かるだろうか？　ぽっちゃり形の人って、指の付け根が太く、先が細い。心なしか手の平もふっくらしている。スタ−がス−パ−スタ−になるほど、こういう指とか足首とかが気になって仕方ない。百恵がふっくらすることなく、この当時のままで歳をかさねてくれていることを願う。心配で仕方ない。
　指先や、足首だとかうなじだとか、そんなところも含めて完璧な人がいるものだ。それが真のス−パ−スタ−ってことなんだろう。