*「晩秋」小津安二郎作品かと・・・

晩秋


 あぁ、小津安二郎は「麦秋」かぁ。キャスティングはと言うと名優ジャックレモン。さりげにケビンスペイシーがいたり、若き日のイーサンホークがいたりと豪華。しかも感動作品。しかしDVD化さてれおらず。さりげにTSUTAYAの「良作発見」みたいな感じでおいてありそうなのだが。
 1989年作品。親子のヒューマンドラマを描くにも名優ジャックレモンを起用するのもアメリカだとギリ・・・って感じだね。舞台の設定もウォール街で働くエリート・ビジネスマンの息子が、母親危篤の一報で帰郷。母の回復もつかのま、今度は父が倒れ、急速に老け込みボケていく。
 ビジネスと家族の大切さを改めて問う作品。原題は「Dad」。祖父危篤の一報に、離婚して母方に引き取られた息子も尋ねてくる。そうこの作品は主人公と父親、主人公と息子の、二つの父子関係を描いていてる。
 愛する者のために仕事よりも年老いた父のために尽くす主人公に、時代を感じてしまう(たった20数年前のことなのだが)のは、どうしてなんだろう。