＊むむむ･･･『スイートプールサイド』

なんで私はこんな映画を見ているのだろう･･･？　我ながら不思議だ。題材が良いとＷＯＷＯＷが番宣するから、まぁ録画貯め置きしておこうくらいな気持ちで録画したわけだが。
キャストの須賀健太は、ＡＬＷＡＷＳの、あの坊やか。天才子役シリーズは小さい時は妙にませて良い演技をするのだが、青年期になると一転、野性味がなくなり非モテ系の匂いをプンプンさせてくるから不思議なもんだ。刈谷友衣子はフツーに男子生徒憧れ系だから、まぁ普通この出会いはないな。さりげに松田翔太出てきたり。彼じゃ無くちゃだめか？『イニシエーション・ラブ』なら分かるけど(見てないけど)。
　見ながら最近見た「百瀬、こっちを向いて」もそうだけれど、クラスでカースト下位の男子生徒にヒカリが当てられる映画が増えたのは、単純にある程度の興行収入が得られるようになってきたからかな。
　エロとエロス、そして狂気のギリギリ中間を行くような作品だ。絶対主人公太田は何度もマスをかいているだろうが、そういうお下品なシーンは出てこない。悩める青春期としてギリギリ下品にならないところをこの映画は進んでいるのだが、じゃあリアル中高生に見せれば、うぶなＤＣは「産毛剃っていい？」とか訊きそうだし、やりまくってるＤＫは「ちょっと下の毛剃らせろ」みたいなこと言いだし、ちょっとアブナイ性行を持つプチ変態になりそうだからどちらにしてもよろしくない。
　この映画を見る人は健全に「ワハハハ」と笑って、少し酸っぱい思いをしてくれれば良いと思う。刈谷友衣子ファンは今すぐＤＶＤを買うのがよろしい。

スイートプールサイド [DVD]