*urban seaside pops 伊勢正三

風のころ

FOLKからNEW MUSIC、そしてJ-POP。この最初のFOLKからNEW MUSICへとMUSIC SCENEが移行するとき、‘off course’のように、スムースに乗り換えられた人達と、‘ふきのとう’や、‘NSP’‘古井戸’のように上手く行かなかった人達が、いた。
 そうい意味で‘風’〜‘伊勢正三’は、うまく行ってそうで微妙なポジションだった。なぜなら彼の詩が「日本的高湿度を持った(司馬遼太郎ふう(笑))」作品が多いから。もうそれは『宿命』だから仕方ない。
 バブルの予感を含んでいた1980年代前半、‘urban seaside popsみたいなジャンルが出てきた。音楽業界の「戦略」だったかもしれない。でも海好きなmetooには、すっぽりとはまった。当時だと‘OMEGA TRIBE’も、そのノリだった。
 伊勢正三の1982年作品「スモークドガラス越しの景色」 大人的な凝った曲作り。ジャズ喫茶で水割りと細身のタバコをやりながら聞く、そんな曲。イントロの神秘的なシンセの演奏...この辺はアコースティックから、うまくJ−POPへと移行したと評価大!
「♪高速下りた時から 香りは Tシャツの袖 なでてゆくような 潮風 一巻きのフィルムをみてるよう きっと もう過ぎた日々の 
...海辺の街と君の横顔が いつも重なる 海岸走るHighway
....振り切らなければいけないのは きっと景色ではなくて 海辺はとても汚れてしまった あの頃の二人には 戻れなくて ...無邪気に落ちた細い肩紐を 白く残して 焼けた跡が眩しい....♪」
 正やんが、まだまだ歌えてた頃。そして新しいジャンルに挑んでいた時。「halh shoot」や「ORANGE」の頃を知っているファンは、大人の歌を歌える正やんを知っていた分、幸せだったと思う。もう彼の人気は一時と比べてかなりなくなっていたんだけれど(評価が高いのに知らない人が多いでしょう...「スモークド....」なんて最近ライブで聴けないよね.... 

スモークドガラス越しの景色

スモークドガラス越しの景色

ORANGE

ORANGE