直木賞受賞したし、あの気持ちの悪い表紙もあいまってかなり有名。メジャー嫌いのmetoo、さすがに読む物がなくなり、博学のお隣様にきいたら「じゃ、これ読んだら?」と勧められたのが本書。
自分がもし、物書きになったら???と考えると悩むのが
1「タイトル」2「出だし」3「フィナーレ」 の主に3点なのだが、本書は1のタイトル微妙・・・・若い人はこの漢検2級漢字読めるのかな? 2出だしは引き込ませる。一気に1〜2時間は軽い。けだし、些細な事件であっさり人が、どんどん死んでいくのは如何なものか。 3は読み進むごとに(どのような結末に持っていくのか? 直木賞受賞作品だから感動のフィナーレなんだろうが・・・・)予想が全くつかない。
各章ごとのタイトルも 目撃者・随伴者・偽善者・傍観者 など好感が持てる。
主人公の静人の描写もなかなか良く、作者天童荒太が時間をかけて丁寧に丁寧に思いを1つの作品にまとめてきた、そんな感じのする良作だ。
脂ぎったところが抜けてきた世代にお薦めです(笑)
- 作者: 天童荒太
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/11/30
- メディア: 単行本
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