*『ハンナ』シアーシャ・ローナン

主演のシアーシャ・ローナンが第80回アカデミー賞助演女優賞にノミネートされたのは『つぐない』。大好きな映画だよ。「天才子役」ってことで、『奇術師フーディーニ 〜妖しき幻想〜』や『ラブリーボーン』にも出て光っていた。ただ『ラブリーボーン』あたりから、ティーンになっちゃった感があった。もう「天才子役」という肩書きが苦しい年頃になった。そうなると、可愛いだけの役と言うわけにも行かない。
 制作側としても、折角演技力のある子がいるのだから、ここはイッチョ『アサシン』や『レオン』のような意外な方向性にもって行こうという気持ちも分からないでは無い。
ボーン・アイデンティティー』シリーズのようなものを作りたかったんだろう。今から20年前なら、ありだったかな・・・? しかし『ボーン・アイデンティティー』シリーズ等で目が肥えてしまった観客には、もうつらいよ。
ハンナを執拗に追う捜査官は、『アビエイター』『エリザベス』のケイト・ブランシェットなんだけれど、これも『ボーン』シリーズの二番煎じ。しかもどれもちゃちいし、追っ手は殺人を厭わないくせに、主人公の二人には手ぬるい。矛盾の多いストーリーだ。
シアーシャ・ローナンも作品を選べよ!と言いたいが、もしもそれほどオッファーがないとしたら、受けちゃうのかなぁ・・・・自分なら・・・・う〜ん( ・_ゝ・)