- 作者: 池井戸潤
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2008/01/20
- メディア: 文庫
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銀行の内幕・・・特に「人事が全て」という理屈が分からないのだが、(TV版「半沢直樹」でも、証拠の紙一枚出せば、復職させる、と詰め寄る常務)そんなもん、コピー何枚もとっておいて、復職後に社内でも業界紙にでも、はたまた頭取・会長にばらまけば終わりじゃない? と思う自分は甘いのかな?
TVの「半沢直樹」は、消化不良のまま終わってしまって(どう見ても続編or映画化されるな)と、一時のフジTVを彷彿させる。私なら業界紙にリークして終わりかな・・・(笑) もう少し銀行ってスキャンダルに弱いんじゃないの? 大和田常務、最後の決め手がなくてもあれだけ「灰色」なら辞めざるをえないなんじゃないの?
それから缶コーヒーのボスの人・・・じゃなくて頭取さん、「私はあなたの銀行家としての一面を尊敬していたんですよ」とか言っているが、雨の中傘を取り上げるようなことや、自分のためなら銀行経営を危なくさせる人が、尊敬に足りる・・・ってのかな? バッカじゃない? 日本全国の銀行マンが皆、汚い人間に見えてくるから不思議だ。当然皆一流の大学を出ていると思うが、銀行マンの反論が聞きたいぞ。
さて本書の主役も次長。ミスを押しつけられて降格。出向を待つ身に・・・しかしここからの復讐劇。基本「復讐劇」が好きなmetooには楽しく読むことが出来たぞ。しかしここまでお堅い銀行ネタの本がヒットするとは思いませんでしたねー(笑)