*「ウルヴァリン−SAMURAI−」

MARVELの中でXメンシリーズは、結構好きなんだ。ミュータントたちの様々な苦悩や、恋愛・いがみあいなど、微妙に哲学的だったりでね。・・・で、無敵のウルヴァリンが日本で戦う予告を観て、(スッゲー違和感)を抱きながらも、本シリーズへの敬意を込めて観てみました。はい。
はい、どうして日本なんでしょう? それはこのシリーズを好きになるようなヲタッキーな方々には、日本刀や忍者が何よりも好きなんでしょう。それしか考えられません。そして日本人ならこの映画に出てくるヤクザや忍者に、とてつもなく違和感を感じるのだ。
 無敵で不老不死のウルヴァリンが、ヒロインの祖父を長崎原爆から救うって、物語劈頭の話は面白い(以前のシリーズで南北戦争朝鮮半島でも戦っていたような記憶が・・・)と思うが、その話を祖父からよく聞いているヒロインが、結局寝るかぁ? そもそも愛する人を死なせてしまって生への執着がなくなったウルヴァリンが、性欲だけはあるのかぁ? そんなに煩悩だらけなのか?
パトリック・スチュワートイアン・マッケランらのミュータントの大ボスがいた頃の話の方が全然面白かったぞ。見所があるとすれば、先日「鉄道をネタにした映画トップ5」の第一位に描かれた、新幹線屋上でのヤクザとの死闘。普通の人間が時速300kmの屋根で戦うことはないので、ヤクザがあんな戦いをするのは、いくら何でもリアリティは無い。二位に輝いた『ミッションインポッシブル』ユーロトンネルでの戦いは、もしかしたらスパイならあのくらいできるかも・・・?(実際は無理でしょ(笑))と思わせるあたりが、名作たるゆえんかな。