いろんな意味でよいと思うけれど…「ケープタウン」

主演の刑事役がフォレスト・ウィテカーとオーランドブルーム。ロードオブザリングのエルフ役は印象的だったなぁ。この超イケメンが腕は良いけれどバツイチで女にだらしないダメンズを演じる。時代は変わった…
この変化を楽しむだけでもmetooは楽しい。
しかしなぜに邦題が「ケープタウン」?
原題は「ZURU」。ZURU族出身のウィテカー。彼が子供のころはまだアパルトヘイト真っ最中。丁度今の日本人でアパルトヘイトを知っている人と知らない人がいるように、彼の地でも、体験している人と、話で聞いてる人の2種類に分かれる。そして体験した人しかシェアできない負の思い出があるものだ。
その辺を分かっていないと、ずいぶん退屈な映画になりそうだ。逆に苦悩を分け合える感性がある人には主人公ウィテカーの苦悩がわかるだろう。
しかし邦題の「ケープタウン」。確かに南アフリカで日本人が知っているのは首都ヨハネスブルクでもなく、ケープタウンなんだろう。だからといって意味もなくこういうのつけちゃあダメだろう。一昔前に日本映画といえばとりあえず「ゲイシャ」とか「ニンジャ」というタイトルをつけたアメリカ人を笑えないぞ。

ケープタウン [DVD]

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