＊安定感イギリスラブコメ『あと1センチの恋』

原題「love Rosie」これを『あと1センチの恋』とした、配給会社のセンスに乾杯！　イギリスラブコメは、適度の笑いと上品さが残っており、ほっこりした気分に浸りたい時には最適だ。大事な人と楽しい時を過ごすには尚更。
　何しろ主人公を張ったロージーに（リリー・コリンズ）、幼なじみアレックス（サム・クラフリン）の二人が良い。美人にイケメン。サム・フランクリンは、若き日のベン･アフレックを彷彿させる。
　物語は6歳からの幼なじみ。あまりに近すぎて好きと言えずすれ違うばかり･･･と、まるでこれじゃあＴＶ局の番宣みたいなフレーズだ。そこまでならよくある話。しかし本作は展開が早く、アレックスがアメリカボストンに旅立つとすぐにロージー未婚の母。
　二人が接近すれば、ロージー結婚。旦那の浮気がばれてアメリカまで会いに行けば、今度はアレックスのパートナーが臨月。アレックス結婚式招待状が来て、何とか阻止を目論むも飛行機遅延。さあ式に間に合って「卒業」逆バージョンになるのか？
　鉄板の最後はハッピーエンド･･･に至るには、ありゃりゃ障壁多すぎ。これでもかっ！とうまくいかないラブストーリー。話の展開にはあちらこちらに（あぁ、あの時の）と、後になって気付く仕掛けも多いので、じっくりとご覧下さい。

あと１センチの恋 [Blu-ray]