*『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』

GAGA配給の作品ってこういうタイプ多い気がする。観るのにちょっとばかり勇気が要る。でも観てみれば深い作品が多い。たぶん、大衆受け、大ヒットしない作品。
 去年の今頃、アカデミー賞作品賞・監督賞にノミネートされた作品が丁度1年経ってWOWOWで放送している。「博士と彼女のセオリー」の天才スティーヴン・ホーキング博士とカブって、どっちがどっちだ状態になっていた(笑) これもそのうち、どっこらしょ、と言いながら観る予定。
 物語は第2次世界大戦時、ドイツの世界最強の暗号エニグマを解明した天才数学者の話。エニグマもその解析の話も知っていたが、その天才数学者の話もアラン・チューリングって名前も知らなかった(英国はこの事実を国家機密として50年公開しなかったらしい)。
 天才ならではの偏屈ぶりと周囲の無理解。そんな彼を理解してくれる女性の存在(この作品ではキーラ・ナイトレイ・・・ちょっと美しすぎない?)。「博士と彼女のセオリー」でもそういう女性がいるよね!?
 チューリングの人生を語る要素が全て入っていて、エニグマ解読マシーンが、なぜにクリストファーという名前なのか、そしてその後このマシーンは一般的にコンピュータと言われるなんて解説が出ると、(彼の自殺も加わり)深い感動へと変わっていく。ベネディクト・カンバーバッチ、ああ言いづらい。缶バッチみたいな名前の人、心に刻んだよ。