*『起終点駅 ターミナル』

公開当時話題になった。確か『青春の門』で映画デビューした佐藤浩市も、渋いミドルから昔で言えば初老を演じる頃になった。WOWOWのW座で鑑賞。感じたことは全て解説の二人が全部語ってくれた(笑)
 いきなり被告の尾野真千子と判決後にバーで再会、そしてベッドイン・・・って展開は、(それで良いのか判事殿!?)(そんなに簡単に寝るのかバーのママ)、とも思ったが、大学時代の元恋人設定。東京への栄転と、残した妻子を捨てて尾野真千子を選んだ時点で、(このままダラダラ続く演歌のような映画か?)と、不安になったがそこから急転。
 ようやく本田翼(こちらも麻薬取締法違反で被告として)登場。こんなオヤヂに不用意に近づくかい!? とむかつきながら観る。しかし食事シーンが多い。一昔前の家族ドラマのようだ。中村獅童の使い方は、本当に(?)なんだが、ラストシーンなんかは、計算しつくされた持ってき方だなぁって思うよ。
 なぜに釧路? 「僕等がいた」でおなじみの橋を佐藤浩市が何度も通る。なにか意味があるのだろう。あのピンク街を通るシーンも。
 しかし何の意味も無い。最近では珍しい。ラスト息子の結婚式に向かうため、やはり釧路中標津空港に向かわない。スーパーおおぞら、さらに新幹線。新千歳でもない。どれだけ鉄ちゃんなんだ。いくらタイトルが『起終点駅 ターミナル』でも違うんじゃ無いか。(でも道民の皆さん、本当のところは、どっちなん?)

起終点駅 ターミナル [DVD]

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