*『The Crossing -ザ・クロッシング- Part Ⅰ』


ジョン・ウーが監督して、出演は一時代を築いたチャン・ツィイー、いつまでも若い金城武、ソン・ヘギョ、長澤まさみ黒木瞳ら、そうそうたるキャスティング。しかしなぜかまったく視野に入っていなかった。ジョン・ウー監督作品はレッドクリフ以来だ。鳩が飛んで二丁拳銃は今でも健在なのか?

 開始早々第二次世界大戦末期の日中戦争の状況が出るが、この状況での領国の激突映像は(フィクション・ドキュメンタリー問わず)初めて見たので新鮮だった。勝手に貧弱な戦車を日本軍が使用していたかと思えば、結構マシな(M4シャーマンくらいの)中戦車を中国軍も使うので驚いた。
 その後の国民政府VS共産党の対決も然り。学生デモは「対華21か条の要求」に反対する学生が「幟や横断幕」を持ちながら抗議する画像が出てくるが、そんな感じで映画に出てくるので、なんかとても新鮮に感じた。
 3組男女の話が歴史に翻弄されて、一体この先どうなるの? と思っていると唐突に1部は終わる。(二部構成のドラマ)だと最低限知っていたので驚かないが映画館で突然終わると、きっととても騙された感じがしないでもない。
突然侵入してきた軍人に犯されるが、その男を一心に追い続ける女性にチャン・ツィイー。金城武と相思相愛ながら日台の国境によって離ればなれになる日本人女性に長澤まさみ。1部ではどのようにして恋に落ちたのかなど詳細が分からずに2部に受け継がれるので少しモヤモヤ感を抱えて終わる。さあ二部だ!
 追伸:鳩、と言えば出航間際に白い鳥・・・カモメだ! カモメの悠々たるシーンが出てきて、ジョン・ウーっぽい。海辺だ、仕方ない。