＊『白鯨との戦い』

　監督はロン・ハワード。『バックドラフト』や『アポロ13』など映画史に名を残す作品を手がけてきた方。
　原作はもちろんメルヴィルの『白鯨』。小さい頃からほぼ内容は知っているものの未読。すでに映画化もされている本作を観るかは悩んだが、映画館では結局観なかった。今回TV・BSテレ東で観たが、もうやるのかーというのが実感。厳密には『白鯨』のリヴァイバルではないんだね。
　クジラの脂を取って生業としていた頃の様子も（劇中ラストでは石油が発掘されるネタが出てくるが）窺えた。そう言えばペリー来航の目的は、この鯨油だったな。鯨肉を食べるシーンが無かったっけ。そういうものなのかな。
　CG技術の発達により、よりリアルな白鯨の襲来が描けていて恐ろしい。よく木造船で戦っていたもんだ。船をつぶされて小舟三隻でどうにか大陸に戻ろうとするんだけれど、執拗に追ってくる白鯨もまた、恐ろしくできている。いつかは難攻不落とも言われる「白鯨」そのものも読んでみたいものだ。

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