さて角松敏生の新譜 Citylights Dandyだ。
ここ数日、村上春樹の小説を読み返すのに忙しくて、BGMで聴いていた。村上春樹の過去作品で『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と読み、『1973年....』の冒頭に「直子と大学キャンパス内で、生まれ故郷の話し....寂れたホームに犬がでてくる話し」があり、その後直子は本題には全く触れずにどこかに消えてしまう...誰だ、直子ってのは? ん、待てよ、確か『ノルウェーの森』のヒロインが直子では....?
そんなわけで『ノルウェーの森』上下巻を読みながら角松を聴きまくった。感想はこうだ。
・耳にスッ−と入ってくる。まるでジャズの生演奏を聴きながら、洒落たカクテルとか、バーボンの入ったバカラで一杯やってるそんな感じ・
・或いは「鼠」が運転する'80年代の2ドアハードトップで海岸線を走らせて流れてくるカーステのようだ・
春樹の小説を読みながら何回か最初からリピートした。角松が大きなコンサートホールでガンガンやるのとは別に、最近小さなジャズセッションをやるような、すっごくプライベートな仲間と酒飲みながらSPECIALな一夜を過ごすような、そんな雰囲気の曲が続く。
悪く言えば、Summer 4 Rhythm のアルバムのように曲名を知らずに(いいねぇ)で終わる曲のようだ。ただ間違わないで欲しいのは、決して悪いアルバムではない。特にHit chartを賑わすようなアルバムではなく、玄人を唸らせる音作りがされているということを追記しておきたい。
- アーティスト: 角松敏生
- 出版社/メーカー: BMG JAPAN Inc.
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: CD
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