*華麗なるギャツビー

華麗なるギャツビー

村上春樹氏絶賛の「フィッツジェラルド」。もちろん村上春樹好きになる前に観た映画。「かもめのジョナサン」と2本立てを観たんだよね、小学6年最後の春休みに....内容分かる訳ないよねorz よく観たって言うか、近くの大人止めないのかい!?
フィッツジェラルドをめざした男」でMWA賞を受賞した「ディビッド・ハンドラー」の書く都会派ミストリーに出てくる探偵役の作家は「文章が心配になったらフィッツジェラルドを読み返し、正しい英語・正しい文章に触れる」ってかいてあったな。そんなにすごいんかい「フィッツジェラルド!」
夏に華麗なるギャツビーを読む。野崎孝訳なんだけど古い言葉使いは難しい! 正月に村上春樹訳の「グレート・ギャツビー」を読んだが、(訳者あとがきから:1922年に設定されている....だから古風な言い回しや....お引き取りを願うことにした...)は、正しいと思う。またそこに書かれていた「春樹が『ギャツビー』が素晴らしい!と言うと、大抵の日本人は(?)と首をかしげてしまう」そう、自分もそう思う! 華麗なるギャツビーは英語で読んでこそ味わいのある名文なのだそうだ。
同時代に「ヘミングウェー」という大御所がいる。フィッツジェラルドはヘミングウェーを尊敬しており、ヘミングウェーは、フィッツジェラルドに災難をもたらす奥さんゼルダ精神疾患でのち病死)との離縁を薦めていた、と後書きで初めて知った。フィッツジェラルドには「ザ・ラスト・タイクーン」もあるが(デ・ニーロ主演で1976年映画化....あまりヒットせず。因みにタイクーンとは日本語の大君が由来)そちらはパッとせず、ゼルダの放蕩生活が華麗なるギャツビーの舞台を書かせたとも春樹は書いていおり、全ての偶然がその1924年に一点に集中してこの名作ができたと。
ヘミングウェーはめっちゃ有名だが、春樹曰く「当時はヘミングウェーが有名だったが、今はフィッツジェラルドが断然評価が上!!」。春樹訳の「グレート・ギャツビー」を読み、そのまま「あとがき」を読むとCDのボーナストラックのようにすっごくお得に感じる。読んで良かった。今の人は春樹訳を断然お薦めする。因みに野崎孝訳の良かった点 1:眼鏡の看板の怖さ(リアリティさ)が上。 2:「オールド・スポート」をどう訳すのか!? その問に対し野崎孝「親友」 春樹「オールド・スポート」そのまま。自分は「親友」のほうが自然だったなぁ。

華麗なるギャツビー [DVD]

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グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)

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フィッツジェラルドをめざした男 (講談社文庫)

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