*果たして月2冊ペースは...?

「誰か〜somebody〜」(宮部みゆき 著) 年間24冊以上 映画は104本以上を目指している2011年。おそらくもう達成しているとは思うが。
女性作家では宮部みゆきがとっても好きなのだが、おおかた話題作を読み尽くし、「誰か〜somebody〜」を読んでみた。(稀代のストーリーテラー宮部みゆきが・・・・)と帯に書いてあったが、あまりに細かい描写が(ムダに思えるのだが)多く、なかなか前に進まない。事件もミステリーにしては、どこか謎が満ちているように思えない。
とは言え、終盤一気に畳みかけてくるのはそりゃあ名手宮部みゆき。主人公(今多コンツェルンの女婿)も、姉も言いたいことに口をつぐむあたりが大人だなとは思うけれど、思いの丈を叫んでも良いだろうに。(まぁそういうわけにはいかんのだろう・・・・大人は辛いな) この主人公は他の作品でも登場するらしい。宮部作品にありがちな、「良い人」である。その奥さんも。4歳の娘の成長も楽しみである。

誰か―Somebody (文春文庫)

誰か―Somebody (文春文庫)