＊「かたみ歌」朱川湊人

ずいぶんとナィーブな小説を書く人だ。読んでいて涙を誘う。本屋で手にしたとき、読んだことがあるのに、作品を思い出せなかった。読後、解説読んで思いだした。「花まんま」か。あれは････泣けた。あの作品直木賞取っていたのか。
今回の作品は今公開中の「ALWAYS '64」と時代はかぶっている。都電沿線の下町が舞台。古き良き「アカシア商店街」が舞台だ。７つの作品が独立しているようで、微妙に重なり合い最後には全てのピースがばっちり納まる。心地よい作品だ。うまい！　きっと女性読者が多いことだろう。そのうちの「栞の恋」は『世にも奇妙な物語20周年スペシャル・秋〜人気作家競演編〜』（http://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/pub_2010/100909-i011.html）で堀北真希主演でやっていたっけ。あの作品だけオン・エアーではもったいない。７週に渡って放送もできたんじゃないかな････？　もったいない。

かたみ歌 (新潮文庫)

花まんま (文春文庫)