日本サスペンス大賞第一回受賞の乃南アサが書いたロマンティック・サスペンス。自分がもし、サスペンス作家なら書いてみたい実験作みたいな感じだ。粗筋はこんな感じ。
6月12日交通事故で記憶を失った主人公。気付くと見知らぬ男の家。事故直後に助けてくれたらしい。記憶を辿っていくうちに、6月19日が結婚式だと思い出す。それ以外が思い出せない。どこで・・・? 何とか記憶を辿り、式場に向かう。・・・と、ここまでで単行本半分少し過ぎ。
婚約相手が誰なのかもジキに分かるだろう。見知らぬ男は一体誰? など興味が尽きず読書のスピードが増す。この話がどこに着地するのか? が、読めない展開はさすがだな。
ただ読後に感動して心に残るか・・・?と言うと、そこは微妙。実験的なんだよ。作家ならチャレンジしてみたいな、こーゆーのって。
- 作者: 乃南アサ
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