*夜のランニング

こんな感じ

当たり前のことだけど、ランニングを始めてから、月の形に敏感になる。夜の星や道ばたの草花の名前を言えたらカッケーって思うけれど、メジャーなものしか分からぬ寂しさよ。そもそも都会には星がほとんど無い。わずかにメジャーな星をガードレールにもたれて探すのも乙なもの。
 暗くなり始めなマンション街は帰宅前の暗い部屋と、夕餉の準備に暖かさを感じられる部屋とが混在し、そういう光景を見ながら走るのは嫌いじゃ無い。
 「どこかの窓から幸せそうな、カレーライスの匂いが僕をー♪」と歌いたいとこだけれど、流石に高層マンションからは香ってこない。特にこの季節は。
 夜汽車の中を、逆に夜汽車の中からプラットフォーム眺めるのも好きなのは、きっといくつものストーリーが詰まっているからなんだろうな。恋人にメールしてたり、今度のデートに着ていく服を考えていたり、大切な家族が待つ家路につく人や、家族はいないけれど必死に一人で生きている人とか、限りないストーリーを思い描くだけでも楽しいものさ。まぁ実際夜汽車はほとんど消えてしまったのだけれど。(北行きの夜行特急は京浜東北線を走るので、帰宅を急ぐ通勤客がホームにいっぱいいて、景色をつまみに最初の缶ビールが簡単にあいちゃうね)
 BGMは「夜汽車は南へ」・・・・知らねーだろーなー・・・・