*「僕等がいた 前編」

僕等がいた(前篇)スタンダード・エディション [DVD]

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を、やっとこさWOWOWで観る。まず冒頭・・・2人とも美形なんだけれど「高一は、無いわなぁーやっぱ」「100歩譲って大一」「今の時期、新高一や新大一などフレッシュマン多いからみてご覧。高一はガキだぜ、ほんま」・・・・あの原作の矢野は「もっとホワホワしていて、あどけなさが小鳥のような髪型にマッチしていて、母性本能をくすぐるようなところがあるじゃない?」「ジャニーズのJr.にいいのいそうだけれどなぁ。後半の大学生バージョンが厳しいのかな、それだと」・・・・おっとまだ最初の10分。さらに「合唱曲の選曲が中学2年レベル・・・原作者は高校合唱レベルを知らないのかなぁ?」 まぁいいや続きを観よう。
 しかし釧路という東京からみると中途半端な地方都市が良い感じだ。道東ではおそらく帯広と並ぶ大都市なんだけれど、夏の海霧と厳しい冬が作る湿原ぽい感じが(マンガでは伝わらなかったが)、映像だと時折出てくる。あの海沿いの・霧っぽい国道を走ったときの感触が伝わってくる。(たぶん大部分のこのマンガのファンは釧路に行ったことがないでしょうけれど)あぁ、そう言えば前半の終わりはきっと、釧路駅での別れなんだけれど(まだ最後まで観ていない)、あの駅は舞台としても良いかも知れない。本来根室本線の終着駅は根室なんだけど、釧路から先は別名花咲線と呼ぶに相応しいローカル線だから。これが中途半端な大都市、静岡とか仙台だとかだと雰囲気違うよなあ。
 中盤はいつぞやケンコバが語っていたように「竹内の純粋な愛情(と、それに決して応える事の無い高橋)」が続き、こちらもDKと呼ぶにはトウが立つ高岡蒼佑クンの基本一人舞台。
 で見終わったんだが、矢野が上京するとき、釧路駅から特急「スーパーおおぞら」に乗らないんだよ。普通のDC。よくよく考えればそっかぁ北海道からだと飛行機・・・釧路空港かぁ。あ、でもそれなら釧路駅からバスでしょ??? 「旅立ち」とか「別れ」って駅が似合うよなぁ。原作者は釧路からどうやって上京したんだろう。リアリティが無いなぁ。
 この原作で印象的なのは、高橋が呟くこと−Lyricに・思春期の少女にありがちな−で、この映画でもそれが良く出ていた。
 そして一部で、感動的な別れがあって、二部で予想外の展開になっていくこと−それは映画でも、エンディングの後で二部の予告が入るのだが−で、今ではもう一番肝心な(ところでフィナーレはどうだったんだか?)思い出せないので、後編がすごく待ち遠しい。しかしここは頑張ってWOWOW放送までまとう。映画としてどうこう言うと、不満とかあるのだけれど、原作好きにしてみれば、よく頑張ったなぁ皆! と声もかけたくなる、そんな作品。