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観たような気になって(「トンネルから出てくるシーン」や「かついで戦車に向かっていくシーン」など何度も繰り返されたため)、観た気になっていたが、今回の鑑賞で結局見たことが無いことが判明。
登場人物がすごすぎ! 三国連太郎、丹波哲郎、田村高廣、松方弘樹、芦田伸介、大滝秀治なんかちょい役で出てくる勿体ない使い方。今は還暦越えて、さすがに「タカ!」でも無いだろう舘ひろしがやたら若いチンピラで出てきて斧で殺されている。
しかし1978年作だから35年前作品だから・・・・と時代のせいにしたくは無いほどヒドイ監督の腕だ。これなら今の若い監督にやらせただけで何倍も良い出来になるだろう。主役に高倉健だよ? さらにこの作品で13歳デビューは薬師丸ひろ子。角川はこの子のスター性・未来性に賭けたのか、デビュー作にもかかわらず、彼女の(映画とは全く意味の無い)海岸で戯れるシーンなど、映像盛りだくさん!
(こんなんで良いのか?)・・・・しかし結果的にはのちに『狙われた学園』や『セーラー服と機関銃』などで大ヒットし、角川の看板娘になるのだから、川平慈英じゃないが「いぃーんですぅ!!」。先見の明には驚かされる! だからこそ余計に勿体ない。もっとリアリティがあれば。24H-twenty-fourのスタッフが数人いるだけで、当時もっとすごいヒットになっただろう。
- 作者: 森村誠一
- 出版社/メーカー: 角川書店
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