*少年は残酷な弓を射る

少年は残酷な弓を射る [DVD]

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イギリスの文学賞(オレンジ賞)に輝く、ライオネル・シュライバーの小説「WE NEED TO TALK ABOUT KEVIN」を映画化したものだそうだ。そこそこ人気があるのはどういう理由だろう? 主人公の少年エズラ・ミラーがそこそこのイケメンだからか? 『コンスタンティン』(2005)では大天使役を演じたティルダ・スウィントンの演技が良いのだろうか? いやそうじゃないだろう、やはり。
 父と妹を含む大量殺人を行った16歳のケヴィンの生誕から犯行、そして服役して2年目までを描いて、母子のつながりとか関わりとかを見つめ直せ! ってことなんじゃないか? どのように接していけばこのようなカタストロフィを避けられたのだろうか? だとか・・・
 そういう事を述べると立派な人のように思えてくる。尾木直樹のように思えてくる。・・・だけどさぁ、根っからのサイコキラーというか、どうしようもない人格障害のような奴はいるんだよ。そういう子どものために家庭がグダグダになっていったのを幾つもしっているよ。それを親のせいにしちゃあダメだよ。分かったような口を聞くなよ。
 この映画が何を言いたいのか分からない。もっと早く親が行動していれば妹は死ななかっただろうし、その前に左目だって失わなかっただろう。この映画に限らないことだが、事件後帰宅したうち・高校・刑務所・今の家など時間がランダムに飛び飛びにやってくる。映画館で観た人は一番最初に出てくるカーテンが揺れているシーンが、事件後帰宅したうちのものだと最後に分かって納得するのだろうか? 自分の場合見終わってざっと流して分かったよ。まぁそこまで気にする映画でも無いのかな・・・?
少年は残酷な弓を射る 上

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少年は残酷な弓を射る 下

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