アルフレッド・ヒッチコックはシルエットだけで分かる。名作を幾つも出している割に、アカデミーに縁が無いのも有名な話。それをアンソニー・ホプキンスが演じる・・・? どうも彼は「羊たちの沈黙」の殺人鬼レクターのイメージが強すぎるが・・・?
この映画の話題は妻アルマ・レヴィルが仕事のパートナーで、彼に助言や励ましどころか、右腕となって貢献していたことだ。その奥さん役がヘレン・ミレン。「RED」などで最近脚光を浴びている(かくいう私も最近気にいっている(*^-^*)♪)。
名作「サイコ」製作の思ってもみない秘話を中心に話が進むのだが、この映画の観客が「サイコ」の筋は知っているものだ! の前提で話が進む。だからあの有名なシャワールームのシーンの音楽が流れるだけで、映像の無い映画館通路のシーンでも、(あぁ今館内で丁度包丁で突き刺しているとこだな)って分かるしかけになっている。
同様に映画がヒットし、ヒッチコックが次回作について、まだ企画も何もなく悩んでいる、と語る彼の左肩にカラスがとまるシーンで、観客はついニヤリ、とする憎らしい演出になっている。映画通なら観て満足すること間違いないでしょう。
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