*「ノエル」(道尾秀介著)

読書好きのJCが自信を持って薦めてきた本。しかし名作!と言われた「向日葵の咲かない夏」を読んで(なんだかなぁ)と思ったmetooは悩んだんだが。
 読み始めると、現像した写真に裸のJCが縛られて写っている・・・って、やっぱJCが読むような本じゃ、ないじゃないか−! 
 と思ったのもつかの間、作者の意図的なミスリードにも操られ、ホッとしたり、ここであれとあれが繋がっているのかぁ、とシミジミしたり。読み終わると巻末は何と谷原章介さん。「王様のブランチ」で紹介済み!と。なかなか土曜のあの時間TVの前に座り続けるのは難しくて、見なかったのだけれど、ハートウォーミングな一冊である。副題「story of stories」とあるように、物語の中に、結構な数の「童話」が出てくる。童話の書き方が巧い。ジャンルが違ってもプロはやはりプロだな。ちなみに本作の展開の仕方は「ミステリー」と言っても良いかも知れない。
 追伸:ティーンが出てくると近年結構な確率で凄惨なイジメが出てくる。凄惨なら教師が気付くっちゅーの。そうで無ければ・・・なんて事は一般には無いのでは無いか?

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)

ノエル: -a story of stories- (新潮文庫)