話題作は観てみるとやはり良いなぁ、とシミジミ思うmetooです。去年のアカデミー賞争いに絡んでたなぁと、こちらもシミジミ思いながらの鑑賞。オープニングに、costume designerなどのクレジットが入ると、(ちゃんとこういう賞がアカデミーにあったなぁ)と(特に「アイゼンハワー大統領が劇中に登場するから60-70年前の話に、その当時の服装・その当時の車」が出てくると)こういうお仕事をやっぱり評価してあげないとねーって思うよねー
二人が恋に落ちる話だとだけ知って見始めるのだが、ケイト・ブランシェットは「ブルー・ジャスミン」以来。あの映画はW・アレン特有のシニカルさなどが混じっていたが、こちらは王道。彼女のゴージャスな美しさが際立っていた。一方のルーニー・マーラ。「ドラゴン・タトゥーの女」のサランデル役ではお世辞にも美しいのひと言も無かったが(本作ではチャーミングの単語が似合う女性である)
「ドラゴン・タトゥーの女」では貧乳が気になったルーニーだが、今回はあまり気にならない。それよりもケイトの背中に年齢を感じた。こういう所はさすがに映画マジックでも隠せないものか・・・。
映画は切ないラブストーリーである。二人の微妙な感情を、視線で、音楽で、カット割りで表現している本作の演出は秀逸である。かつて性描写が許されなかった頃は、こういう所に監督は気を使ったのであろう。
こういう映画を正規の料金で堂々と昼間から観て涙を流す、それこそマダムが取るべき王道の一つかな、なんて思う。
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