*『サムライ』(アラン・ドロン主演)

 昔はTVで映画を何度も再放送していた。特にアラン・ドロンは繰り返していたような記憶。・・・なもので、観たような観てないような。時間が大量にあるような時に、じっくりと彼の作品を見直すようにしている。
 結論から言えば、観てないような。冒頭に新渡戸稲造の「武士道」の一節が。アラン・ドロン演じるヒットマンが、サムライってコンセプトで作られているのだろうか。
アラン・ドロン、イケメンである。こんなに凜々しいのか。コートの襟を立ててボルサリーノ帽被っているだけで絵になる。今観ても美しい。彼の一時奥さんだったか(詳しくは知らないのですが)、ナタリー・ドロンも競演している。
 しかし殺人現場での立ち振る舞い、アリバイ、殺人報酬の受け取り、などなんと粗い脚本。結末もどう理解したらよいのか悩む。ただ間違いなくアラン・ドロン最高の『旬』な作品には違いない。