*『古い話で恐縮だが』

黒井戸殺し


『黒井戸殺し』を観た。アガサ・クリスティーは小学生の頃夢中で読んだ作家の一人だ。脚本の三谷幸喜は、わざとらしさ・無理にコメディに持っていく姿勢が好きでない。しかし「アクロイド殺し」って、読んだかなぁ?と確認の意味もあって観てみた。
 野村萬斎藤井隆がわざとらしいのは三谷流か。意外に斉藤由貴が天然役を演じていて好感が持てた。しかし一番良かったのは大泉洋、彼もまた「わざとら系」役者で、探偵がバ−にいる話はもうお腹いっぱい。しかし自然体で演じる今回の医師役は良かった。不思議なものだ。こういう役ばかりなら、大泉洋が好きだという人に、素直に頷ける。
 肝心の物語だが、読んだ覚えがない。原作もこういう話なのだろうか。今さらだが読んでみたくなった。