*ドラゴン・タトゥーの女

metoo7s2012-02-16

見応え十分な映画だった! 映画館でお金を出す価値のある映画に出会えるのは年に数本だが、十分満足、今年のベスト3には入りそう。アカデミーにもノミネート(主演女優賞:ルーニー・マーラ、他計4部門)されているだけのことはある。
予告から「大人」の作りになっている。予備知識を持たないで映画を観るようにしているので、コピーの、「誰がハリエットを殺したのか?」と、ドラゴン・タトゥーの女こと、ルーニー・マーラ演じるリスベットとの関係も最初は分からなかった。そもそも40年も前の殺人事件をいくらJ・ボンド役のダニエル・クレイグでも無理じゃね? って思っていたが段々と快刀乱麻を断つ感じで謎の核心に迫っていく。
158分と長い映画だが、時計を見ずに映画に没頭していると、ハリエット殺人の謎が解けている・・・が、物語は終わらない。なんで・・・? そうこの原作は読んでないから知らないが、あくまでも映画のタイトルは『ドラゴン・タトゥーの女』リスベットとダニエル・クレイグ演じるミカエルとの物語である。精神障害を負い成人しても後見人制度の下、不自由な生活を強いられるリスベット。その役になりきっていたルーニー・マーラは凄かった! 去年のブラック・スワンナタリー・ポートマン以上の鬼気迫る演技だった。前作『ソーシャル・ネットワーク』のザッカーバーグの元恋人? と言われても思い出せないんだが、こんなに違うキャラを演じられるとは・・・・!! こういう映画がアカデミーに受けるか分からないが、願わくばアカデミーを取ってもらいたいものだ。さすがにもうメリル・ストリープ、いいでしょう・・・・(笑)
エロも・グロもあるのでR15は止むをえないが、多少早熟な映画少年少女になら楽しめられるだろうに。オープニングの映像も、音楽も、一転静かなエンディングミュージックも、展開の早い編集も(編集賞にもノミネート)大満足。デビット・フィンチャー監督、前作の『ソーシャル・ネットワーク』は全然期待してなかったが面白さ抜群。『ゲーム』や『ファイト・クラブ』も面白かった。本作は珍しいスウェーデンの匂いも漂い、こういう異国情緒の雰囲気も映画ならではだと思う。

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