*『思い出の南東北旅行』



 もう昔、夜行に乗って独り旅をした。左沢線に、そして仙山線仙石線に乗ってみたくて。まだ上野発の夜行電車がわんさか走っていた頃に、急行出羽は夜行ディーゼルだった。特急出羽に格上げされる前、キハ28・58形だったらしいが、詳しいことは分からない。列車が入線して改めてキハに気づきビックリした思い出がある。
 早朝山形に着き左沢線に乗り込むのだがこちらもビックリ。単両、せいぜい2両編成と思いきや5~6両はあったかに思う。これだから国鉄は赤字なんだと思った(折り返しの上りは通勤客でけっこう込んでいたが)。
 山形にとんぼ返りからの仙山線。こちらは途中名所山寺があって興味津々だったが寄らず(metooは昔から変なこだわりがあって当時は違う目的で仙台に向かっていた)、今となっては山寺登って、1列車遅らせて良かっただろうに。この列車は電車では無く、EL牽引の列車だったので(当時はドアも手動で開いた)、こちらもビックリしたぞ。車内には女子高生らしき2人組がいて仙台まで乗車していたが、山形では手に入らないものが仙台では売っていたのかも知れぬ。仙台の隣駅から仙台方面(この日は石巻泊)に向かって乗車したら、かのJK2人組が下り列車に乗車していて思わずお互い手を振ったぞ(笑)
  石巻は港町ならではの賑やかさがあって、異国のような日本と違う喧噪があった。そんな町並みを道路に面したホテルのベランダから眺めたが、今はきっと変わっているのだろうな。日本全国どこにでもあるコンビニやチェーン店に浸食されているんだろう。
 仙台は・・・仙台は東北大周辺は雰囲気を多少感じたけれど、街が大きすぎた。新幹線の長い長いコンコースのある駅はやはり都会の匂いがして嫌だな。

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