*17歳の肖像

キャリー・マリガン

これは色んな面で「イタい」映画だったなぁ...イヤ、悪い映画じゃ決してないよ。中2にも高校生にも是非に観させてあげたい、そんな映画だ。で、観ていて色んな意味で痛い・イタい。
主演は16〜17歳を演じるのがキャリー・マリガン(第二のオードリー・ヘップバーンって話があるが、残念及ばない)。ちょっとイケテそうで実はダメンズピーター・サースガード。最新作「ナイト&デイ」にも出てるらしい。今度DVDになったら観よっと♪ こいつのイケテなさ(特に最後のグダグダな)演技は非常に良かった!
「なんで勉強しなくちゃならないの??」という疑問に大人はどうやって答える? ここに出てくる校長先生は「成績良ければ望む進路にも幅ができ 教師にも公務員にもなれると答える」。(アチャー)だよね。これでJKが納得するはずもなく「第二の私がきっと出てくるから、ちゃんと答えられるようにしておいて」って高校を自主退学。結婚を選ぶ。担任の先生の発言は良いね。「あなたのカレシ(年上の)はあなたの知性にも惚れてるのか?」と訊く。この先生役は冴え無さも、仕事に一途な感じも、生徒のことを真剣に思う気持ちも良く出ていた!....でも燃え盛る恋に身を投じた17歳の女の子には全く通じない。学業の大事さは若いころにはわからない。仕方ないこと。いくら大人が自らの失敗を元に若い人に告げてもダメ。
若い人・特に「ゆとり世代」にもぜひ観ていただきたい映画です。多少映画ですから都合良くできていますが、逆を言えば「トントン」と話はテンポよく進んでいきます。だけど若い女の子は、悪い人が悪いコトしようと思えば、引っかかるものなんですね....(実感) 知り合いにはひっかかって欲しくないです!

このジャケットは美しいね。映画でも印象的でした!