＊クロッシング

監督が「ザ・シューター/極大射程」のアントワーン・フークア。ブルックリンの3人の異なるタイプの刑事たちが悩める刑事像を描く。リチャード・ギアが退職１週間前のデモシカ刑事、イーサン・ホークは最近汚れ役ばかりなので、最初から汚職デカとみえみえ。『アイアンマン2』のドン・チードルが潜入捜査官。潜入先のボスがウエズリー・スナイプスって、こっちの方が格上。けっこーなキャスト！
３人の異なるデカが結末に向けてクロッシングする！っていうのがコンセプトだが、こちらは期待はずれ。しかし内容的には良くできている。何しろリアリティがある。退職まで１週間に控えたリチャード・ギアの冴えないこと。こんなリチャード・ギア見たこと無い。年金もらうまで無事にいくぞ！　ってよく見えるし、イーサン・ホークは止むに止まれぬ事情で現場で応酬する札束をくすねることばかり考えている。警官の年収「２万＄」ってホント？　今なら１６０万円だぜ？ワーキングプア？　妻子のために引っ越し考えているけれど金がない！　金・金・金!!　悩み追い詰められていく。潜入捜査官はウエズリー・スナイプス演じるボスに命助けてもらって恩義を感じてる。
３人の苦悩がよく描かれていてラスト１５分はどうなるのか手に汗握った。こういうリチャード・ギアの描き方って今まで無かったよね!?　これを無理矢理３人が結末に向けて交差する（ただ単純に同じ現場付近にいるだけなんだけれど....^^;）なんてこと考えるから、焦点のボヤけた映画になっちゃう。でも面白かった！　この数日 「ナイト＆デイト」「NINE」みたけれどピカ一かな？

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