*パラレルライフ

metoo7s2011-07-14

この世界の他に似たような世界が実はもう1個(または複数)あって、同じような人生が別にある。なんていうのはSFで使い古された例。皆知らないと思うがあのスーパーマンにもパラレルワールドがあって、スーパーマンが死ぬ!って局面でもそこからもう1人のスーパーマンが助けたという漫画のような話がある。まぁ漫画だが。
パラレル・ライフとは、別々の人間が時を経て人生の色々な局面できわめて似たような体験をするという事。
有名な話だが(色んなTV番組で放送済み)アブラハム・リンカーンジョン・F・ケネディには奇妙な一致がある。ピッタシ100年を隔てて同じような人生を歩んでいる。
リンカーンが下院議員になったのが1847年。ケネディが丁度百年後。副大統領候補としてあと一歩なのが1856年と百年後。大統領になったのが1860年と百年後。そして二人とも後頭部から銃弾を受けて絶命。リンカーンの場合フォードビル。リンカーンの場合、フォードの車。どちらの婦人も名家の出身・24歳で結婚・3人の子供・こどもの3人のうちの一人がホワイトハウス内の落馬事故で死んでいる。
死んだのは百年後じゃないじゃんとか、フォードなんてアメリカにはありふれていて、日本の鈴木・佐藤のようなもん。だからこじつけなんだが、さあ、ここから映画の脚本としてどう盛り上げていこうか?って話だ。韓国映画のお手並み拝見! ってところ。
もちろん主人公の(『宮廷女官 チャングムの誓い」)チ・ジニが、「運命なんてあり得ない」ともがき、段々と「運命に翻弄されていく」男を上手く演じている。
マイノリティレポートは、運命が先にありながら、それを阻止しようとしながらやはり殺人が起きてしまう....!って役をトムクルーズが演じていたが、今回は30年前の「若手判事・奥さんが殺され・残された子どもまで本人ともども惨殺」を阻止すべく行動していく。さあ、結末は....?
素材は面白い。ありふれた内容だがイイ感じで料理している。料理でたとえれば美味しい魚があがった(マグロでもいい、シマアジでも、カワハギでもいい)。美味いに決まってる。でも調理や盛りつけで微妙に味は変わる。どんな味かは味わってみるしかない。