＊ザ・スナイパー

ピアース・ブロスナンは、数いるジェームズ・ボンドの中でも光っていると思う。出演していた作品も見応えがあった（「007/ゴールデンアイ」「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」が良かった。「007／ワールド・イズ・ノット・イナフ」はソフィー・マルソーを迎えたせいか詰めの甘さが、007シリーズ特有のダメッポさgdgdさが出ていた）
ただジェームズ・ボンド演じると、そこから抜け出せない役者が多いのはＳ・コネリーから不変。そこで「テイラー・オブ・パナマ」の微妙なスパイとか本作「ザ・スナイパー」のような、ほのぼの系コミカルヒューマンドラマ、などに出演する羽目になるのだろう。
単純に物語を要約すると、「組織と契約状態のようなフリーの暗殺者と、会社の出張でメキシコに行ったリーマンが、ひょんな事で出会い、仲良くなりそうなならないような。そして半年後暗殺者は２度目のミスを犯し、組織に追われることに････」　こういう映画は他にもありそうだ。ただ観ていて「映画のおちと言うか‘落としどころ’」が予想つかない。どう結末を迎えるんだろう？　鍵は暗殺者が言う、「借りを返せ！」だ。つまりメキシコ最後の夜に、何かがあったんだ

つまりはそこが一番のミステリーになっている。だが念を押せば、ほのぼの系コミカルヒューマンドラマ、である。ピアース・ブロスナンも歳をとった。「我が身世に降る眺めせしまに」なのは彼我共々なのだが。

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